旧だっちもね通信 アーカイブス




落   語 (2000年冬号)                                             

   
  
近所のFさんのはからいで、落語家の三遊亭京楽さんとお話しする機会を頂きました。
真打ちにもかかわらず、物凄い腰の低い方でかえってこっちのほうが恐縮してしまうことが度々なのですが、落語に対する気持ちはとても熱く、特に古典落語に情熱を注いでます。
その京楽さん興味深いことを言っていました。

「古典落語の基本は殿様なんて出てこない庶民が主役の人情話、感動の話で、現代では忘れかけている大切な話が多いんですけど、人って最初からいきなりそういう感動話やらじっくりと聞かせる話はは聞いてくれないんですよ。
まず「笑い」がないと。「笑い」で心が打ち解けて
初めて人って真剣な話を聞きいってくれるんじゃないかと僕は思います。」

もしかして、それは落語の世界に限ったことじゃないのかもしれない。
心に残る言葉でした。



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