ミニMiniだっちもね通信
 
 
   2006 立夏号    
           
    ・お酒の違った楽しみ方
  ・佐賀のがばいばあちゃん
  ・頑張れくろさき茶豆 

  ・
佐賀の農民作家山下惣一さん69歳
     





《お酒の違った楽しみ方》


先日、東長で集まってくれた皆さんと「東長大吟醸5年もの」の封を開けて飲みました。
2001年12月に初めて瀬頭酒造さんに注文した時に仕入れたとても思い入れのある酒。
1本しかなかったので、皆さんには少しづつしか行き渡りませんでしたが、その味は何とも表現しがたい舌のとろけるような心に残る味でした。
お酒は最低限の管理をしていれば、年を経て良くなるものもあります。
実は日本酒には寝かせるというもうひとつの遊びがあるのです。
新酒の新鮮味を楽しんだり、年を経て円熟した味を楽しんだり、日本酒には色々な楽しみが本当はあるのです。


 



《佐賀のがばいばあちゃん》


6月3日より全国で「佐賀のがばいばあちゃん」(島田洋七原作)がロードショーされています。
一言で言うと島田洋七の少年の頃の佐賀でのおばあちゃんとの生活体験記なのですが、このおばあちゃん先祖代々の由緒正しき?貧乏。信じられないような貧困の生活を洋七少年は送るはめになるのですが、実はおばあちゃんの心は貧乏どころか、大きく豊かなことに気付き、本当の心の豊かさとは?と現代に投げかけられた快作です。
皆さんもよかったら一度見に行って下さい。
原作単行本うちにあります。






《頑張れくろさき茶豆


「くろさき茶豆」は20年程前に、このままでは地元の農業が危ないと農家の人々、役場、JAが一体となって取り組み、今全国ブランドとなった人気の枝豆です。
黒埼の農家の人々が土造りから始め、相当の苦労をされ時間をかけてじっくりと育て上げた「くろさき茶豆」は合併後の新・新潟市の格好のPR商品に指定され、行政が力を上げて、新しく新潟市と合併した黒埼以外の旧市町村に「くろさき茶豆」の名で生産を指導し、量をたくさん作ったそうです。
その結果何が起こったかと言うと、希少価値のあった「くろさき茶豆」の価格が下落し、地元黒埼の生産農家の人々は大きな打撃を受けたそうです。
新・新潟市の戦略かなんだかわかりませんが、私は昔から真面目に苦労されてきた地元農家の人々が報われなければおかしいと思います。
頑張れ旧黒埼の皆さん!


 



佐賀の農民作家 山下惣一さん69歳》


先日、黒埼中学校PTAの皆さん主催の食育講演会で、農民作家の山下惣一さんの講演を聞いてきました。
アジアなどで世界的に活躍され、その道では有名な方で、現場からの痛烈な声にはとても考えさせられる話ばかりでした。
『農業の「の」の字も知らない母親が買うことしかしらない娘を育て、その娘たちが今、若い母親として次世代を担う子育てをしている…』
先進国の中で経済成長を経て、食がこれ程も変化してしまったのは世界で日本ただ一国だけだそうです。
『食卓と農業が継ってない』
『食べることと生きることが継ってない』
今一度、農業のことを一般の消費者が考えていかないと日本は恐ろしいことになるとの話でした。


 


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