ミニMiniだっちもね通信
 
 
   2011 立春号    

         ・日本の国酒、日本酒
    ・寒九の水汲み準備でロッキー?が
    ・人生を決めた15分の話
    ・対話があればこそ
    ・松田優作
    ・探偵物語  


《日本の国酒、日本酒》


外務省が日本酒を勉強して、もっと国酒として海外にPRしていこうとのことですが、正直ようやくかとの思いです。
皆さんご存知の通り、日本に外国首脳を招いての晩餐会などで振舞われるのはほとんどワインです。
相手国に、世界標準に合わせるのもいいですが、せめて乾杯ぐらいは日本の国酒である日本酒を胸を張って
「我々日本の酒です。どうですか!」
と出したらと思っていました。

自民党政権時に野田聖子元大臣にそのことで手紙を書きました。
なぜなら彼女は無類の日本酒党だそうで橋本議員、小渕議員らと日本酒応援団を結成していたそう。
まぁ、手紙は読んでくれたかどうかは定かではありませんが、それとは関係なく洞爺湖サミットの時に日本酒が外国首脳に振舞われたと聞いた時はとても嬉しくなりました。
みんなで日本の国酒、日本酒に誇りを持ちましょう!
 


《寒九の水汲み準備でロッキー?が》

1月13日、菅名岳寒九の水汲みの前日、越後泉山会の会員店の酒屋さんたちと道つけのために冬山を登った。(翌14日の本番の準備)いや〜、1mを超える積雪は、かんじきを履いてないとズボズボと股まで足がぬがり、人間ラッセルのようでバテてバテてとても苦しかった、とその時なぜかどこからともなく頭の中に映画ロッキーの音楽が♪流れたきた。
皆さんの予想通りまた体の息をふき返すのだった。
パワー全開!
あの曲の覚醒作用は神秘的だと思った。



《人生を決めた15分の話》

世界的カーデザイナー、ケン・オクヤマこと工業デザイナー奥山清行氏の講演会に行ってきました。
奥山氏はイタリア人以外で初めてあのフェラーリのデザインを担当したという凄い人でそれが「人生を決めた15分」という話で有名です。
一言で言うと運が良かった、しかしそのチャンスの回ってきた時のための準備ををずっと前からしてきたそうで、「15分」で人生が決まったんだけど、その背景にある陰の努力があったからといういい話でした。
奥山氏曰く、多分一生訪れないかもしれないその日のために、今何をするかだそうです。

 


《対話があればこそ》

知り合いの酒屋がある酒を広めようと頑張っていたところ、突然別の酒屋がその酒と共にマスコミで紹介されました。(あまりその酒に協力的でなかった酒屋が)知っている人からしてみれば、何であの酒屋が?となるのですが、まぁそういうことは世の常で、どの世界でもちゃっかり者の世渡り上手はいるわけで。
でも、ちゃんと人は見ていて、その酒を求め歩いたお客さんが色々なところに聞くと知り合いの酒屋を紹介してくれたそうで、よかったです。
しかし思ったのは、それも店とお客さんの対話があったから。
対話があるからこそ実際の話が伝わるわけで、お客さんの判断材料のうちのひとつになるのだと思います。

 


《松田優作》

先日、NHKで香川照之氏が故松田優作を巡るという番組があったり、「ソウルレッド」という松田優作の軌跡を追った映画のDVDが出たり、スタジオパークで元ARB(AKBじゃないよ)の石橋凌氏が熱く松田優作を語りまくったり、今でも人々の心の中で松田優作は生き続けているようです。(没後21年がたちました)
24時間、映画のことを考えていて、自分の演技だけでなく他の俳優、スタッフ、裏方にまでも気を配り過ぎる程、気を配り(求めすぎて衝突することも度々あったそうです)
最後、病の治療をとるかハリウッドでの映画(ブラックレイン)をとるかで映画を選び、相当の苦しみの中、心配をかけまいと誰にも病を明かさず、一人で戦ってまさに闘死、戦死といっていい壮絶な生き様を見せてくれた松田優作…。
かっこ良すぎるくらいかっこいい男です。



《探偵物語》



 その松田優作が亡くなる10年ほど前の1979〜1980に撮ったTVシリーズが「探偵物語」全27話。
今でもDVD化され、いつでもレンタルSHOPで簡単に借りてくることができますが、意外にも松田優作がピンで主役を張った長編のTVドラマシリーズはこの「探偵物語」只ひとつだけなんです。
それだけに、松田優作がこの作品にかけた情熱は半端じゃなかったようで、スタッフ、俳優を巻き込んで松田優作のやりたい事を、おもいっきりぶちこんだ傑作と言われています。(TV局側と毎回闘った)


「人間、皆、大なり小なり心に傷を背負って生きているし、どうしようもない奴もいるけどそれでも皆、けんめいに
頑張って生きている。そんなこの街の人が好きなんだ」
という松田優作の人間愛、人に対する愛情に満ち溢れた作品で、コミカルなアドリブの効いた笑える内容の中にも一本、芯の通った、人の優しさを感じさせてくれる名作中の名作が「探偵物語」です。
 


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