ミニMiniだっちもね通信

 
   2013 立春号    

         ・酒蔵さんへ新年の挨拶 
    ・チャルボナーラ
    ・つばめっ子かるた

    ・地球幼年期の終わり
    ・経済再生のために 
    ・河井継之助 座右の銘
      



《酒蔵さんへ新年の挨拶》


また今年も新年の挨拶もかねて酒蔵さんにお邪魔してきました。
まずは国道8号線を走ること1時間、柏崎に行く曽地峠手前の
米百俵・栃倉酒造さんへ。栃倉恒哲常務さんが出迎えてくれ、酒蔵と酒屋のこれからについてお話をしてきました。
続いて五泉の
菅名岳・近藤酒造さんは毎年恒例今年で22回目になる「寒九の水汲み」でお会いしてきました。今年も水汲みは400名以上の方に参加して頂き、今回は共同通信社が取材してくれたおかげで全国の新聞で取り上げられ、問い合わせもあったそうです。
村上
〆張鶴・宮尾酒造さんには、私の好みで新新バイパスを聖籠で降りての113号線の海岸線を走って行きます。
せっかく高速道路が村上までつながったのにと言われようが、私にはその道の方が楽しいんです。
宮尾さんは宮尾佳明専務が30代の若さで昨年社長に就任しました。酒蔵界もどんどん若返ってますね。
南魚沼の
八海山さんには晴れた日に行ったので、雪化粧をした八海山の山がとても綺麗でした。
八海山は新潟県の蔵別出荷量ベスト3に入る蔵ですが、蔵の考え方を聞き、酒屋としてこちらの要望も言ってきました。
今年も
米百俵菅名岳〆張鶴八海山をよろしくお願いします。

 

《チャルボナーラ》



先日、PТAの仲間と飲んでいるときに、自分だけの秘かな手前料理ってある?という話になり、私はごくたまに日曜の朝ヒマな時に作るラーメンのことを思い出しました。

それは明星チャルメラを粉末スープを入れた後、お湯少なめにコトコトと煮て、麺が充分水分を吸収して水気が少なくなったら、生卵2個を投入。白身が白く固まる一歩手前で一気に器に盛り、食べる時に黄身をつぶすとラーメンの汁がほとんど卵というそれはそれはスペシャルな濃厚ラーメン。
仲間が「それはチャルボナーラだ!」と。
お〜、なんと言う美しい言葉の響き。チャルメラとカルボナーラをかけるなんてなんとお洒落な。
かみさんにいつも「よくそんなの食えるね」と冷ややかな言葉しかもらった事ないんで何だか世間に認めらたような気分。
チャルボナーラは濃厚で美味。でも食べるのはくれぐれもごくたまにということで。

                  
《つばめっ子かるた》  
 
「あばれ川 みんな泣かせた 横田切れ」
「ねり歩く 萬燈ゆれる 戸隠祭礼」
「東京五輪 ポスター描いた 亀倉雄策」
「連綿と 匠がつなぐ 鎚起銅器」

皆さんご存知、燕市教育委員会が昨年4月に発行した「つばめっ子かるた」の詩札です。
これが思いのほか(失礼!)大好評で9月に増刷されました。
うちの店のテーブルにも置いてあるのですが、いつもお世話になっているTさん、そのかるたを見るなり
「これか〜、うちの孫が暗記していて詩を詠むんだよ。あんな小っちゃな子が長善館だの横田切れだの言うんだよ〜。これ凄いわ〜」
子供はものを覚える天才ですもんね。
うちで正月つばめっ子かるたをした時も親戚の小学生の女の子が圧倒的に勝ってました。
子供たちが遊びながら燕の文化、産業、偉人などを覚えていくというとてもいい企画です。
教育委員会指導助手のKさん良かったね。
 
Kさん…小学中学の同級生で教育委員会の及川光博と言われている?かるた担当の男。


《地球幼年期の終わり》

昔、寝る時に「宇宙の果てってどうなってんだろう?」
「ビックバンの前は何だったの?」「死ぬと本当に無になっちゃうの?」なんてわかるわけの無い思いを馳せる時がありました。
先日、実に久しぶりにSF小説を読みました。
作者はアーサーCクラーク。
ご存知「2001宇宙の旅」の原作者です。
実は昔からずっと気になっていたクラークの本があって、それが1953年に書かれた「地球幼年期の終わり」。
たまたま本屋でブラブラしていて見つけてしまいました。

しかしSF小説とは言えよくこんな物語が想像できますね!

簡単に内容を紹介すると、人類という種がこれだけ科学万能になっても、宇宙的に見ればまだまだ幼年で本来の目的、生命の目的が次の段階であるという話で、その進化の手助けとして突然地球に現れた地球外生命体オーバーロード(まるで映画インデペンデンス・デイのような登場)との交流を経て、いよいよ人類が別の世界に昇天する物語。
個というものがあるうちはまだ原始の段階、やがてそれがひとつの集合体になり、最後は星の一部になるという、今の形の人類は滅んでしまうという私たちにとってはゾッとする話だけど、宇宙的に見るとそれが当たり前の宇宙の摂理で、すべては宇宙が決めている。
オーバーロードは只の手伝いの異星人、彼らは運命を決められない。
地球人はようやくその段階まできたんだねという、壮大すぎて映画化が難しく、まだされてないSF小説です。

とても60年前に書かれたものとは思えない面白い本です。


経済再生のために
 

ある夫婦の会話。
妻「凄いよ、○○スーパーでミネラルウォーター2g1ケース300円台なんだよ。嬉しい〜」。
だんな「あ〜ぁ、これでまた結婚できない、収入の無い若者が増えていくんだなぁ」。

それがいわゆるデフレスパイラル。

物価が下がって嬉しい反面、それに比例して給料も下がり、雇用も減り、生産も価格対抗のため海外へのシフトがすすみ、益々国内での失業者が増えるという悪循環。

これを脱却しようと、先の選挙で圧勝した自民党安倍政権が大胆な金融政策、経済再生にのりだしているわけですが(日銀と組んで2%のインフレ目標、株を上げ円安)よくよく考えてみれば、デフレからインフレになれば当然物価は上がるんですよね。
物価が上がった分、社会の末端に至るまで国民の給料が上がったり、雇用が増えなければ本末転倒。
いくら企業だけ景気がよくなっても、そこでお金が止まったり、うまく回らなければ何の解決にもならない。
政府の税金対策を見ているとその点はわかっているようですが、果たして企業、もっと言えば全国の中小企業にまでその考え方が浸透していけるか?
また給料が払えるように景気の利は地方まで回ってきてくれるのか?

だからこそ、所得の上がった消費者はものを買う場合もほんの少しだけ頭をひねって、海外のものを買う(安さで)より日本のものを買おうだとか、県外チェーンよりも地元の店をたまには使おうだとか、ちょっぴりと考えて買い物をすれば。
政界、経済界、消費者、みんなで力を合わせて自己の利に走らず、日本を良くする、地域が良くなることを考え行動できたら。
ささやかな行動が何かを変えていくのかも。

 
《河井継之助 座右の銘》



当店の店内に河井継之助の座右の銘の本人書のコピーが飾ってあります。
河井継之助記念館開館当時に頂いたものです。

「一忍可以支百勇 一静可以制百動」

一忍をもって百勇を支うべく、一静をもって百動を制すべし。

中国宋の時代の詩人蘇老の作で、オリジナルは百勇は百憂だったそうで継之助の改作です。
この詩はリーダーとしての心構えを唄った詩と言われ、リーダーは人一倍耐え忍ばなければいけないことや、
ブレない心、動じない心が皆をまとめていくのに大事といった意味と言われています。
また、この詩にはひとつの事ができなければ百のことなんてできるわけがないといった意味があるとも言われ、できることをひとつひとつなんですね。


 


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