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米百俵勉強会にて(後編)(1998年夏号)                                             

   
  
長岡で行われた米百俵の勉強会、全国から選ばれた精鋭?30名程の酒屋さんたちが集まってきました。その会で今回、順番で体験発表をする事になった私は受けを狙った発表をしてしまい大先輩方から大つっこみを受けてしまいました。
「行動してないんじゃないの」
「目的と目標がごちゃまぜになってないか」「悩みの解決方法はあるが、するかしなかは本人次第」。質疑応答ではただただ聞くしかない私でした。

その後、懇親会となり一人一人と話をする時間があったのですが、大阪Jタイムス社のTさんにお酌に回るといの一番、「おー、相場、オマエどうしたんや。いつものオマエらしくないで。格好つけすぎやで」
そんなんですよね。実は勉強会の前に新潟のSさんの所に行き「Sさん、今度オレ勉強会で発表することになったんですよ。どうしましょう」
Sさんは「ありのままの自分を出せばいいんだぞ。いいか格好だけはつけるんじゃないぞ。発表なんて早く終わらせていいぞ」
そう言われたはずなのに受けを狙うという事で、やっぱりどこかにいい所を見せようという欲があった。
Tさん「そうやろ、Sさんは何もかも見据えてその言葉を言ったんだよ。わかっているんだって」

茨城の元番長TやさんことTさんには「わかるか。人は恥をかけば、かいた分だけ得をする。黙っていれば楽だけど、何かを得ているようで実は何も得てない事が多いんだ。
色々と喋れば、それは違うよとか、こうした方がいいよとか人は言ってくれる。だから、今回の会で一番得ををしたのはオマエなんだぞ。だったらもっと成長しなきゃ」
ありがたいです。
皆さん本音でものを言ってくれる暖かい人たちばかりです。
他の仲間からも暖かい言葉を頂いたり、逆に叱ってくれることで励まされたり、人間って人によって生かされているんだなと改めて感じました。
それからも延々と会は続き、気がつくと夜中の3時をとっくに廻っていました。

米百俵というまだ無名の酒をやっている私達ですが、素晴らしい仲間に出会ったり、素晴らしいお客さんとの出会いがあるという事だけで、やっている事は間違いのない事だと確信しています。
あとは、お酒がもっともっと美味しくなって、もっとお客さんが喜んで頂ければ言うことありません。
                                       

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