看板 立てました (2000年秋号)
皆さん!アイバ屋の看板がとうとう出来上がりました。
素材は酒蔵さんの昔の杉の酒樽の蓋で、人からはアイデアだね〜とか言って褒められますが、全然そんなこと無くって、尊敬する大先輩のただの真似です。
だから、何で看板作ったのか?と聞かれれば答えはひとつ。
その大先輩に憧れて、同じようなものを作りたかった。ただそれだけです。
書体は、これまた尊敬する兵庫県尼崎市の酒屋さんに書いて頂きました。
うちに廻ってくる問屋さんからは「書体は自分の字で書かにゃ〜」とも言われましたが私達はその尼崎の酒屋さんが大好きで、前から看板を作った日には字を書いて頂きたいという夢があったんで、人からどう言われようが関係ないもんね〜。(だって、うちのために書体を二十も書いてくれたんですよ)
製作時間は、だいたい日曜日をまる二日間くらいかな。書いて頂いた字を浮き文字のように彫っていって塗料で塗ったわけですが(四度塗り)やっぱ素人ですわ。すっげぇ、へたっぴぃな出来上がり。
でも、お客さんや酒屋さんの親切なアドバイスでなんとか形になりました。
そして、いよいよ取り付け。友人のアタン屋のO君が親身になって一緒に考えてくれ、取り付けの日も仕事の忙しい間をぬって駆けつけ手伝ってくれました。(というか、ほとんどやってくれた。 ボクは助手。)
本当に嬉しかったです。持つべきは友です。
余談ですが、このO君仕事にはめっぽう厳しくて、私が看板の相談をしたときも「俺が手伝うんだっけ半端な看板じゃダメらろ」と念を押され、途中に看板の仕上がり具合を見にきてくれたときも「彫りが甘いっや。もっとこう綺麗に彫れや」と彫り直しをさせられました。(相変わらず妥協を許さん奴なのだ)
こうやって、色々な人の力添えでアイバ屋酒店の看板は出来上がりました。
知らない人から見ればただの看板かもしれませんが、少なくとも私達にとっては、人の人情がたっぷりと染み込んだ思い入れの深い看板となりました。
皆さん本当にありがとうございました。
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