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まずはモノより気持ち(2003年初夏号)                                             



日頃、お世話になっている皆さんと花見に行って日本酒を(米百俵とうちの差し入れの東長)楽しんでいる時の話。
その会のモットーは「いい酒飲んで、楽しい会話を」。(ビールは無し)
皆さんそれぞれ手造りの料理に、色とりどりのぐい呑みを片手にワイワイ盛り上がっていて、ある子が「友達も呼んでいいですか?」となって、
「お〜、呼べ、呼べ」と。
一時間くらいして若い友達が日本酒片手に登場。しかし、手に握られてたのは、CMでバンバンと宣伝している大手メーカーのお酒。
(大手メーカーが悪いというわけでなく、その酒のイメージがあまりにも悪すぎた)
皆さんの顔を見てみると少し戸惑っている様子。でも、せっかく持ってきてくれたのだからと飲んでみると、やっぱり今まで飲んでた酒とあきらかに違う。
でも、ここに集まっている皆さん、日本酒には相当うるさいはずなのに誰一人その酒についてあーだこーだと言う人は皆無で、その若い友達と一緒にワイワイ楽しい会話が続きました。
きっと若い友達は日本酒しか飲まない会だと聞いて、一生懸命考えてわざわざ持ってきてくれたのがあの酒だったのでしょう。皆さんそう感じているから何も言わない。
まだ若いから日本酒のこと知らなくても仕方ない。誰かが後でそっと彼に日本酒について教えてやればいいだけの事。でも本当ありがたい。
まずは〃モノより気持ち〃をわかってくれている皆さんばかりでとても嬉しかった一日でした。

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