ミニMiniだっちもね通信

 
   2012 深緑号    

         ・どこが日本酒離れ? 2012にいがた酒の陣
    ・超耕21ガッター
    ・英語で訳せない日本語
    ・自分の目を信じますか?
    ・この空の花 
長岡花火物語
    
      

 
来年の菅名岳寒九の水汲みは日曜日 1月13日です。
多数の参加お待ちしております。
菅名岳・寒九の水汲み


《どこが日本酒離れ? 
2012にいがた酒の陣

先日3月17、18日と第8回目になる「にいがた酒の陣」が新潟市、朱鷺メッセで行われました。
年々、来場者が増え続けているこの催し、今年はなんと2日間で10万人(のべ)を超える人手となりました。
私たちも酒蔵さんへの挨拶も兼ねて、人の少なくなる夕方に出向いたのですが、それでも人、人、人でした。
そして何と言っても、若い人が多い、女性も多い。
本当ビックリするくらい。あれだけ大勢の人が片手に「利き猪口」を持ちながら、ほんのり桜色の顔で楽しげにしている姿を見ていると、どこが若者の日本酒離れなんだと突っ込みたくなりました。

「若者の日本酒離れ」とは近年マスコミが言い始めた言葉だと思います。
この何十年と日本酒の消費量が落ちこんでいく姿からきているのでしょうが、一ヶ月に日本酒の一升ビンを6本も8本も飲んでくれた爺さん達が年々減ってきて、その分若い人達が同じ量を飲んでくれるかと言ったら間違いなく無理な話でしょうね。
大体、数字の話を今更してもしょうがない。
実は若者は日本酒から離れていくんじゃないです。
少しずつかもしれませんが、これから日本酒に出会っていくんです。


 

新潟のヒーロー 超耕21ガッター》


新潟のご当地ヒーロー、超耕21ガッターがいよいよ4月より毎週土曜A.M10:30〜10:35NSТ新潟総合テレビで放送が始まりました。
この超耕21ガッター、変身する前は普通の標準語なのに変身すると、格好いい姿と裏腹にもろ新潟弁。

「おめさんたち、大丈夫らったかね」
「ばか助かったて」
「そんげことばっかすんなっや、だっちもねー
 (出た〜)」
「良い子のみんなは悪ーれことすっとダメらっけな」
と、悪の組織?ショッタリアンをほのぼのと倒していく姿を毎週うちの子と大笑いしながら見ています。
頑張れ新潟の星、超耕21ガッター!
バリバリの新潟弁で!


※ちなみにガッターが手にしているのは新潟名物
「柿の種」カッターです。



《英語で訳せない日本語》

先日、お客さんの息子さんに教えてもらったのですが、日本という民族は他の国より「こだわる」という事が大好きな民族だそうです。
その証拠となる日本語が「粋」いき、「通」つう、などでこれらの日本語は英語で訳せないそうです。
英語でexpertやauthorityという言葉がありますが、これは固い意味での「仕事上で物事に精通している」という言葉だそうで少し意味合いが違うそうです。
逆にManiacやnerdのようにその執着度を馬鹿にするような言葉はあるそうですが、粋や通のように「ひとつの物事に精通していて格好いい」と、言う表現の言葉はないそうです。
日本独特の言い回しの「粋」や「通」。
大切にして行きたいですね。


 

《自分の目を信じますか?》

朝、少しインターネットを見た。
かみさんがスーっと横を通り
「言ってくるね」と店を出て行った。
私はすぐにインターネットをやめ、店の掃除を始めた。
そして、一時間ばかりして「そうだ!あのことを調べよう」ともう一度インターネットを見た。
ちょうど、その瞬間にかみさんが外出から帰ってきた。
そして一言。
「なに?朝からず〜っとインターネット見てたんだ?」
違う、違うと一生懸命弁明した。
会話があるから理解してくれたが、会話が無かったらと思うと末恐ろしい。
私は思った。
「自分の目で見たことだけが、真実というわけではない」
と言うことを。



《この空の花 
長岡花火物語 大林憲彦監督作品  


昭和20年7月20日、長岡市左近町。
長崎に落ちた原爆と同じ型のパンプキン型模擬(もぎ)爆弾が農村にひっそりと落とされ、農家の家族4人が一瞬にして命を落としました。

同じ年、8月1日今度は長岡市街地が夜10時半頃〜12時過ぎにかけてB29による空襲を受け、焼夷弾16万9千発が落とされました。
一夜にして長岡市街地は焼け野原になり、老若男女、大人も子供も、そして赤ちゃんに至るまで多く人々が焼け死にました。

もしも、爆弾を落とした米軍兵士に、地上にいる子供達や赤ちゃんの姿が見えたなら、爆弾は落とせたでしょうか?
家族団欒を過ごしている一家を思い浮かべたならボタンを押せたでしょうか?
すべてが想像力の欠如。いや、想像することを許されない時代のせい。
山下画伯が長岡の地で言った言葉。
「みんなが爆弾なんか作らないで花火ばかり作ってたら、きっと戦争なんて起きなかったんだな」

それが大林憲彦監督の映画「この空の花」のひとつのテーマだと思います。

「まだ、戦争に間に合いますか?」

劇中、何度も何度も出てきた問いかけ。
それは、この映画を全世界の人々に見てもらうことで、毎年空襲で亡くなった人の鎮魂を込めて上げている長岡花火を知ってもらうことで、少しでも世界から戦争が減ってくれたら。
日本もこれから来るかもしれない戦争(絶対無いと言えない)の抑止力に少しでもなれたら。

実話を元とし、戦争当時の悲惨な状況を体験された人々が出演され、まだご健在な今だからこそ、ギリギリ今しかできない語り部としての未来のメッセージを込めた映画です。

2012年3月、長岡市はハワイ・ホノルルで日本の真珠湾攻撃で亡くなった人々の鎮魂を込め長岡花火を打ち上げました。
長岡もホノルルも戦争の悲しみは一緒です。



 


     次に進む   前に戻る     だっちもね 一覧に戻る 

                   ホーム