ミニＭｉｎｉだっちもね通信

２００９　立冬号　　　　 　　　　　　　 　 　　・色々な頑張り方 　　　　　・子供の特技 　　　　　・虫の知らせ 　　　　　・天地人終ちゃいましたね

《色々な頑張り方》 話題性を次から次へと提供し、新商品もどんどん出している企業は 人からよく頑張っているねと、評価を得がちですが、酒蔵というもは どちらかと言うとその逆で、話題性もさほど提供せず、新商品も一部 の蔵を除けばそんなにどんどんと出るものではありません。 しかし、それを頑張ってないのかと言われれば、答えは全くのＮＯで、 いつも色々な酒造りの研究や、酒を造る元の微生物（酵母など）の 研究を行い、１００％の出来は中々無いと言われる日本酒造りの中で 常に１００％に近づこうと日々努力しているのが酒蔵です。 いい酒を造ると評価されている酒蔵こそ、毎年、毎年そのレベル、またもっと上のレベルの酒を造り出すということは実は並大抵のことではなく、少しでも手を抜けば、舌のこえたお客さんにすぐに見抜かれてしまうというものです。 安さで選ばれたのでなく、話題性だけでもなく、品質で選んで頂いたということは、実は大変な宿命をおい、信用を落とさないためにも見た目は地味でも影の努力がとてもとても大切なのです。 古い考え方かもしれませんが、できあがったお酒をじっくりと飲んでみて、この蔵頑張っているねと、しみじみ日本酒を美味しく飲んで下さったらとても嬉しく思います。

《子供の特技》 いつも、思うのですが小さい子供って、とても切り替えが早いんですよね。 変化を受け入れるというか。 例えば、大好きな「仮面ライダーディケイド」が終わって次回からは「仮面ライダーＷ」が新しく始まる。大人なんて、えーっと思いわざわざ違いを探しては前の方が良かったと言ったりして慣れるまで中々時間がかかるものですが、子供は違う！ すぐに違いを受け入れあっという間に好きになっちゃう。 あれは多分、自分の気持ちに素直なんでしょうね。 子供にあーだこーだの屁理屈は無いんでしょうね。

《虫のしらせ》 古い話で恐縮ですが、今から６年ほど前うちの家族が車に跳ねられたことがありました。 （命に別状は無くホッとしましたが） 今だから話せますが、その前から変なことがありました。 自宅の二階の普段はあまり使わない部屋の押入れの中の天井の板がパカッと開いていて、直してもまた開いていて、それが何度かあり誰か屋根裏に誰か住んでんじゃねーかとゾーッとはしましたが、まさかねとそんなに気にはとめないでいました。 でも事故の前日、家族が何か人の気配を感じると言い出し、まじ何かあったら大変だと、その日の夜ばかりは先に寝った家族の寝室を何度も見に行き、寝顔を見ては安心しました。 あ〜何も無くて良かったと。 が、その翌日の昼に事故に遭ってしまいました。 今思うとあれが虫の知らせというものか、ご先祖様の誰かがわざわざ教えに来たんじゃないかと思えます あまり信心深くない私ですが、あの時はそんな気持ちになりました。 （命を守ってくれたのもご先祖様かもしれないと）

《天地人終ちゃいましたね》 大河ドラマ「天地人」も大好評のうちに終了しました。 私はというと１１月になって南魚沼の上田衆の里に行ったり、上越の春日山に行ったり、河井継之助記念館の稲川館長さんの「直江兼次の話」の講演会に行ったりで最後の最後になって慌ててかけずり回っております。 稲川館長さんの話によると直江兼次は会津１２０万石から米沢３０万石に減石となった責任もあったせいか、死後２００年くらい世の中からは全く忘れさられていたそうです。 それを世に思い出させてくれたのが、あの上杉鷹山だそうで、文献を調べている時に発見し、わが上杉に昔こんな素晴らしい人物がいたんだと世に知らしめたんだそうです。 で、その上杉鷹山が見つけた文献というのが、何を隠そう兼次の死後、その妻のお船が夫と功績を後世に伝えようと書き遺したものだそう。 と、言うことはつまりお船が亡きだんなのためにその行動を取らなかったら、あの直江兼次の功績は永遠に忘れ去られていたかも…。 これは内助の功というよりも、兼次とお船は志を共にした戦友のようなものだったからではないかと稲川館長は推測します。 へぇ〜と思いました。 しかしそれでもＮＨＫ大河ドラマが始まるまで、新潟県人でも１０人中９人は兼次の名は知らなかったという、４００年もたって初めて日本全国に名が轟き、歴史というものは凄いものだと思いました。関係者のご苦労もさることながら、やはり時代が彼を呼んだのでしょうか。

酒・スリープインとは？ ●しぼりたて酒などを冷蔵庫で長期間寝かして、お酒の期間熟成を楽 　しもうという企画です。 ●一年も経つと円熟したまろやかさが楽しめます。 ●保管料無料、酒代金前金制でお酒のお預かりも致します。