ミニMiniだっちもね通信
 
 
   2010 立春号    

            ・プロレス
     ・アバター
     ・たばこ
     ・渋沢栄一

     

           

新年おめでとうございます。
混沌とした世の中ではございますが、今年も末永いお付き合いのできる信頼できるお酒を皆様にお伝えしていきたいと思います。
何卒よろしくお願い致します。

 




《プロレス》


先日、アメトークという若手お笑い芸人の番組でプロレスは
こんなに面白い!という企画をやっていました。
プロレスファンっていたるところにいるんですね。
今でこそK1や大晦日の格闘技などに押されていますが、K1とかの、ど派手な入場シーンや、選手の背景を描く手法は完全にプロレスから学んだものですね。
プロレスの良さは色々とありますが、選手一人一人の個性や人生をわかりやすくリングで表現しながら、お互いが対戦相手の良さを引き出しあい、試合をひとつの作品に仕上げていく、そしてお客さんに感動や夢を与えるという、まるで古典芸能のような奥深さを感じさせてくれるところですね。
今はプロレスもピンからキリまでありますが、一流の選手達が
造りだす世界は、ある意味勝つことだけが最優先される格闘技の世界よりも複雑で面倒なのかもしれません。
まさにプロフェッショナルなレスリングなのです。

 



《アバター》

話題の映画「アバター3D」行ってきました。
いや〜、凄い映像美ですね〜。
この迫力はやっぱり映画館ならではのものですね。
内容が単純すぎるという人もいるけど、テーマがしっかりしているし、伝わってくるものがあるので、いい映画だと思うけどなぁ。
個人的には、死んじゃったけどパイロットの女兵士の生き様がかっこよくて素敵でし
た!





《たばこ》


年々、肩身のせまい立場に追いやられる「たばこ」。
ほんの少し前まで松田聖子さんの歌でも
♪タバコの匂いのシャツにそっと寄り添うから〜♪
なんて肯定的に唄われていた時代もあったのに、世論の流れでこうまで変わってしまうんですね。
(そんなに体に悪いんだったら、いっそのこと発売禁止にすればいいのに)
ちなみにたばこ一箱300円とすると、なんと約180円が税金なんです。(関係ないのに旧国鉄の赤字まで払わされているんです)
そんな高額納税者にもかかわらず、値上げの話には殆どの国民は大賛成。世論というのはなんと非情な。
そのうち酒も体に悪いなんて間違った世論でやり玉に挙げられる時代が来たりして…。(お〜怖い)
そうならないことを祈る限りです。

 



《渋沢栄一


最近、明治時代が静かな流行のようですが、明治維新で武家の社会から近代社会へと全く新しく生まれ変わろうとしている、日本の希望に満ち溢れた、また大変な苦労を伴った当時の人々の尽力、努力が今あらためて注目されているのだと思います。

その中で明治というとやっぱり日本の近代基礎を作った渋沢栄一氏の功績を忘れてはならないと思います。
いったい渋沢栄一とは何をした人なのか?

日本初の銀行を造ったり、日本の商工会議所の生みの親だったり、一ツ橋大学を造ったり、500を超える日本の大事な企業の設立に関与したりして、日本の経済の骨組みを造った立役者には間違いないのですが、一番凄いことをしたのが、当時西洋から入ってきた資本主義や株式会社というものを、そのまま取り入れずに、日本流に、日本人に合うように造り上げようとした人なんです。
何が日本的なのかと言うと、まぁ簡単に一言で言えば
「みんなで良くなろう」
なんです。

ここで言う「みんなで良くなろう」の意味はなにも皆で手を取り合って横並びで一緒にゴールしましょうという意味ではなく、それぞれの独立した個として精一杯頑張って上を目指すけど、先に上に行った人は時には後ろを振り返り、脱落しそうな人や、苦しそうにしている人に「大丈夫か」とそっと手をさし伸ばし助けてやる経済、言ってみれば人として道徳的な行為を、経済にも成り立たせようとしたのです。
当時でも三菱の創始者、岩崎弥太郎(龍馬伝でお馴染みの)みたいに真向から渋沢氏の意見に反対、対立した人もいましたが(能力優先、個人実力主義)かえって今のようなグローバル資本主義社会(富む者がもっと富む)にこそ、渋沢氏の実践した日本的生き方が必要な気がしますけどね。


 


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