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     ミニMiniだっちもね通信

 
   2015 立冬号    


    ・酒蔵での会話    
    ・PTAバザー
    ・インターステラー
    ・京都醍醐寺展
    ・地酒専門店と町の酒屋
日本酒の流通ーその参ー
    
     
    
    
      

 

酒蔵での会話

先日の夜、長岡や上越の酒屋さんと一緒に夜な夜な米百俵・栃倉酒造さんにお邪魔して栃倉常務さんと色々なお話をしてきました。

堅苦しい話よりもざっくばらんな空気の中、ついついいつも夜遅くなってご迷惑をおかけしてるのですが、話の中で年末年始に毎年出る米百俵干支ラベル生酒のラベルが新しくなる話がでて、「このラベルどうですか?」と常務は新しいラベルを見せてくれました。

「いいんじゃないの、わかりやすくて」と私たち。
「でも、この赤い光の部分が旭日旗のイメージがあってクレームが来るんじゃないかとの声もあるんですよ」と常務。
たしかに!今ネットとか叩かれ炎上なんて日常茶飯事の世の中だもんね、でもそれもありかもよと言うと、常務は「そうなんですよ、今ネットとかで炎上とかしたほうがかえって話題にもなるんですよ。それを狙いますか、ウフフ。」
お〜、真面目一辺倒の栃倉さんもようやくしたたかさを身につけてくれたか!と、それは冗談ですが、こんなやりとりをしながらも、小さな酒蔵と小さな酒屋は日々協力しているのでありました。

 


PTAバザー

今年も子供の通う小学校の文化祭でPTAバザーが行われました。

毎年お父さんチームでうどんを提供しているのですが、昨年は味に対する苦情が一部の方からあり、それはそうかもしれないがPTAバザーということを考えると、朝から一生懸命頑張っているお父さん達の気持ちの事を考えると、とても水を差された気分になりました。

そのせいではありあませんが、今年は料理長?が昆布だしを提案、高級日高昆布で丁寧にだしをとった結果、会う人会う人から今年のうどんは美味しかったよと大好評!
それはとても嬉しかったし皆も満足顔でした。
でも、一番大事なのは中々PTA活動に参加する機会のないお父さん方が少しでも何らかの共同体験の中でコミニュケーションをとって親睦を深めあうことが何よりのことと感じます。
味も大事だけどもっと大切なものもあるのよPTAには!




インターステラー

SF映画大好きです。
と、言ってもスターウォーズなどファンタジーものよりも、エイリアンなどのモンスターものよりもハードSFのロマン溢れるものが好き。
例えばスピルバーグ監督の「未知との遭遇」や、ジョディ・フォスター主演の「コンタクト」だとか。

そのジャンルにまたとっても凄い新たな映画が仲間入りしました。
その名は「インターステラー」(2014年公開)
監督はあのダークナイトバットマンシリーズで名を馳せた鬼才クリストファー・ノーラン。
ノーラン監督はリアリティを追及するので最新の理論物理学を徹底的に調べ科学者をも唸らせるようなストーリーと映像を実現しました。
ブラックホールや5次元の世界や、重力による時間の流れの違いや、いや〜神秘の宇宙を旅できますよこの映画は。
そして最後は愛情が奇跡を呼ぶのです。


 
                  
《京都醍醐寺展》  

東京のおじさんから興味深いチケットを頂きました。
それは「京都醍醐寺展」のチケット。

醍醐寺というと、あの豊臣秀吉が開いた盛大な花見である「醍醐の花見」で有名な所ですね。
新潟市万代島美術館まで出掛けてきました。

会場には数々の仏像や、空海、織田信長、豊臣秀吉らの直筆の書物などがあり心躍らされましたが、一番面白かったのが、仏像の中の不動明王などの五大明王のうちのひとつ隆三世明王(こうざんぜみょうおう)の像でした。
なぜかと言うとこの仏が足で踏みつけているのが何とヒンドュー教の神であるシヴァ神とその妃なのでした。

神様なのにいいの〜?と思いましたが、ヒンドュー教は多神教で大らかなところがあるそうでいいんだそうです。
(キリスト教やイスラム教だったら大変かも)
大体、帝釈天も毘沙門天も大黒様も皆、元はと言えばヒンドュー教の神様で仏教がとりこんだんだそうです。
共存と言えば共存なのですが。

ちなみに仏教徒は世界の5%だそう。
もっと多いと思ったら意外と少数派なんですね。



                                 


地酒専門店と町の酒屋 日本酒の流通ーその参ー


日本酒が静かなブームを迎えているとの巷のウワサで、大変喜ばしいことです。
日本酒は今やスーパー、大型店、百貨店、ネットそして酒販店と色々なところで買えるようになりましたが、今回は酒販店にスポットを当ててみたいと思います。

日本酒に力を入れている酒販店にも様々なタイプがありますが、大雑把に強引にふたつに分けると「地酒専門店タイプ」と「町の酒屋さんタイプ」のふたつのスタイルに当てはめることができると思います。(その中間もいるし一概には言えませんがわかりやすく説明するために)
この二つのタイプの店、何が違うのかというと目的は日本酒の普及、伝承とほぼ一緒だと思いますが、その過程でお客さんに対する表現方法が若干違ってきます。

「地酒専門店タイプ」は比較的人気の銘柄を揃える、売れる銘柄を集めることにより種類の豊富さを武器にお客さんに日本酒に興味をもって頂く。言ってみれば日本酒の世界を横に幅広く柔軟にお客さんに楽しんで頂くことで日本酒の良さを伝えようとしています。

一方「町の酒屋さんタイプ」は逆に日本酒の世界を縦に奥深く切り込む事で日本酒の良さをお客さんに伝えようとしていて、こういうタイプのお店は取扱いの日本酒銘柄を数銘柄に絞って、人気の日本酒に目をくれる訳でなく、自身でこれはと思った酒蔵を掘り下げ紹介していくことによって日本酒の世界をお客さんにより知って頂こうと動いております。
わりかし、新潟の日本酒はこの「町の酒屋さんタイプ」の活躍により世に広まったとも考えられますが、まっそれは置いておいて。お客さんも酒販店のタイプを楽しんで使い分けて頂けばいいと思います。

余談ですがスーパー大型店などに無くて酒販店の持っているものとして横のネットワークというものがあります。
お客さんさえ聞いて下されば様々な情報を酒販店は持っていて提供もできるのです。
例えば○○という酒を探しているんだけどと聞かれれば、それはどこどこの○○酒店さんなら取扱っているはずですよとか、△△という酒蔵についてもっと知りたいんだけどとなれば、それだったら□□酒店に行けばきっと色々な話が聞けると思いますよとか。

あくまで日本酒に情熱を持っている酒販店ということが前提ですが、スーパー大型店などではあまり聞けない情報の提供力があると思いますよ。
いずれにしても日本酒が末永く代を超えてずっと伝承されていくことが酒屋の喜びです。

    


                               
 


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