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     ミニMiniだっちもね通信

 
   2017 立秋号    


    ・将棋の駒    
    ・〆張鶴‘純‘22年連続第一位
    ・商店街の大切さを
    ・青春の一ページ
    ・帰ってきたヒトラー
    ・本当のいい酒って…
    
     
    
    

                              


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将棋の駒

先日、鶴の友の樋木酒造さんにお邪魔させて頂いた時に、ありがたい事に最高級の将棋の駒を見せて頂きました。

それは三条市在住の大竹竹風駒師の作「竹風駒」だそうで、その大竹さんは日本の駒師名人の5本指に入る程の達人で、あの羽生名人も好んで竹風駒を愛用しているんだそうです。

最高級の将棋の駒は東京・三宅島の南200kmにある御蔵島(みくらじま)の黄楊(つげ)という木を4、5年寝かせてから作るそうで、手彫りで文字を彫りこみ、そこに漆を埋めこむのだそうです。

将棋の好きな人にとっては当たり前の話でしょうが、全く無知の私にとってはとても新鮮な話で、駒も素晴らしくいいものを見せて頂き勉強になりました。

ちなみに樋木社長さんは将棋道場を何十年も開かれ(昨年閉場)多くの若者を育てた人でありました。
 


〆張鶴‘純‘22年連続第一位


東京のフルネットという会社が出版している全国有名居酒屋82店に聞く「地酒人気銘柄ランキング」で、当店とお付き合いしている宮尾酒造さんの〆張鶴純が純米吟醸酒部門で1995年からずっと続く22年連続の第一位となりました。

このランキング雑誌、昔から知っているのですが20年程前はベスト10に新潟の酒が半分以上も入っていた時代もありました。

今は全国から色々な地酒が出てきて新潟の蔵も一時の勢いを無くしましたが、その中で唯一22年間も第一位で居続けるって素直に凄いことだと思います。

ただし、こういうランキング形式って雑誌によって偏りがあることも多く、今回は〆張鶴の事なので嬉しい事なのですが、あくまで情報のうちのひとつ位で受け取って下さると幸いでございます。


         




商店街の大切さ


昨年、今年と機会があって地域の小学校で「商店街の大切さ」について話をさせて頂きました。(私ごときがですが)

大人はまだしも、子供たちは殆ど地域の商店街と関わりを持たない。
どころか、存在すら意識しない現状の中で(スーパー、コンビニ、大型店、ネット、別に商店街が無くても何ら不自由しない、ましてや商店街について考えることなんてほぼ無いのが世の中の普通)

だからこそ、これこれこういう理由で地域にとって商店街があることが大切な事なんだと誰かが話をしてやらないと。
気付くきっかけだけでも受け取ってほしいとの使命感もあり、僭越ながら話をさせて頂いています。

学校も総合学習という事で子供たちが地域の人と人間的な関わりを持つ事を望んでおり、例え世の中の流れとは逆だとしても、大事なことは伝えていかんばなのです。

 

                  
青春の一ページ  

た今年も秋に高校時代の野球部のOB会がある予定です。
昨年のOB会では約30数年振りに当時の監督のK氏が出席してくれました。

K監督、私を見つけて一言。

「お〜、相場か〜、俺は未だに悔やんでんだ。あの時オマエを代打に出さんかった事を」。

ビックリです!
まさかあの場面を憶えててくれていたとは!

時は30数年前の新潟夏の高校野球予選3回戦の対新潟明訓高校戦。1対1の均衡が崩れずそのまま延長戦に!
うちらは表の攻撃で13回の裏の回、監督がいきなり

「相場!この回押さえたら次の回代打行くぞ!」

私は緊張してダッグアウトで素振りを始めましたが、残念ながらうちらはその回相手に打たれて2対1でサヨナラ負けしてしまいました。
私の代打は幻に終ったのですが、まさかその場面を覚えててくれたとは!

「明訓のピッチャーは球が速かったけど直球だけだったんで、もっと早くオマエを出して流れを変えればよかったと今でも思い出すんだ。」

何と嬉しいことか。監督コーチに反発したこともあったけど何か報われたような気分。

「オマエは直球だけは強かったもんな、その代わりカーブは全然打てんかったけどな!」

ガクッ! 監督〜、私がカーブを全く打てなかった事まで憶えてたんですね〜。

青春の一ページでした。            


   
                                 


帰ってきたヒトラー


先日「帰ってきたヒトラー」というコメディ映画なんだけど最後は笑うに笑えない映画をDVDで借りてきて見ました。

ストーリーを簡単に言うと、現代にヒトラーがタイムスリップして甦り、ヒトラー自身は相変わらずヒトラーそのままなんだけど、それがかえって滑稽で面白がられ、そっくりさんのコメディアンとしてメディアも知らずに人気者として紹介。
あれよあれよという間にいつのまにかヒトラーの言葉に大衆は感化されていくという怖い風刺映画。

映画の中でヒトラーの役そのままで町の人にインタビューしたり、ネオナチのアジトに突撃取材したりとドキュメント部分もあり、主演した俳優は間違いなく民衆に極右が増えてきていると感じたそうです。

考えてみればヒトラーは最初から独裁者ではなく、ちゃんとした選挙で民意に基づき選ばれた政治家です。

まさに選んだのは国民ということ。

これは現代にも当てはまる、ちょっと怖くなる話ですね。
   


                               


《本当のいいお酒って…》

今年、新潟県の某有名地酒蔵元が小ビン720MLで
2千円しない大変安い大吟醸を発表しました。

普通、大吟醸は小ビンで3千円〜5千円位が妥当な価格なのに何でそんなに安いの?と皆さんが疑問に思われるとかんじます。

実はその大吟醸は精米50%なんです。
その上、法律では50%精米で大吟醸と名乗っていいんです。
でも、新潟の真面目な酒蔵は今までは精米50%では恐れ多くも大吟醸とは名付けてこなかった。
大吟醸とは精米40%以下まで米を磨いた酒というプライド、自尊心があったからです。
それが当々崩れた。

そのお酒を飲んでみて。確かに香りがあって上手にまとめたお酒でした。
その酒の事ではないですが今、カプロン酸エチル高生産酵母という香り酵母があって、それに酒の酵素剤をうまく組み合わせると酒造りの熟練者じゃなくても、インパクトのある華やかな酒が造り出せるといいます。

それでいいのか。
本当にいい酒とは何なのか。

より一層これからは酒蔵の考え方をしっかり見る事が重要になるという事です。
   
 


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