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アイバ屋酒店のだっちもね通信 |
2021 立春号 ![]() ・雪かき ・オール純銀の巨大水差し ・未来は現在に影を落とす ・死の淵を見た男 |
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《栃倉酒造の今》 ![]() 前杜氏さんもお手伝いに来られているそうですが、毎日の泊り込み、夜中も何回も起きてのタンクの温度チェックなどもすべて栃倉常務がこなし、これからは小規模ワイナリーのオーナーのごとく自らが酒を仕込む形になっていきます。 昔は2トン仕込みだったのが今は吟醸並みの600キロ仕込みでコストはかかるものの、目の行き届きやすい丁寧な酒造りに適した環境になり、これからの栃倉さんがより楽しみです。 小さな小さな酒蔵さんですがこれからも「米百俵」「六郎次」をどうぞよろしくお願い致します。 |
《雪 か き》 ![]() 店頭や借駐車場の雪かきに2時間以上かかることもザラで、北国の皆さんは毎日毎日さぞ大変だったことと思います。 あっ、都会の皆様には馴染みのない言葉が出てきましたね。 北国ではスコップやスノーダンプで積もった雪を除くことを 「雪かき」と言います。でもなんで「かき」なんだろう? それにしても汗水流してようやく雪かきを終えた後に来られたお客さんに 「オメさんがちゃんと雪かきしてくれてっけ車停めやすくて助かって〜」 なんて言われた時にはすべてが報われますね。 たったその一言で無上の喜びと元気が湧いてくるのです! さあ今日も雪かき頑張るか! |
《オール純銀の巨大水差し》 ![]() それは2年半前に亡くなられたお兄さん國雄さんが10年前から手がけてきた未完の遺作、純銀の口打ち出しの巨大水差しに秀雄さんが昇り龍の彫金を描いた渾身の作品。 兄弟共作の力作となりました。(お友達も手伝ってくれたそう) 縦50cm、横35cm、1.8L換算で7本分の水が入る巨大なしかもそれがオール純銀というの業界初だそう。 なぜ今まで無かったのかと言うと、純銀の元の素材そのものの寸法が決まっていて、大きくするには長い時間をかけて丹念に打ち込み広げていくしかないそうで、誰もそこまで苦労しては作らなかったからだそうです。 迫力のこの逸品、目の保養にでも一度燕手仕事展にお出掛けしてみませんか。 燕産業資料館ホームページ |
《未来は現在に影を落とす》 ![]() 「未来は現在に影を落とす」 という言葉が胸に染み付いたりしています。 何のこっちゃ?と思われますよね。 どういう意味かと言うと、未来に起こることの兆候なりサインが時に今現在に何らかの形で現れてくるという現象で、それに気付くか気付かないかはあなた次第という話。 一見、超常的なものに聞こえるかもしれませんが、いわゆる「虫の知らせ」とかそういうものに近いのかもしれません。 昔うちの子供が交通事故にあったその前日にかみさんが「なんか家に人の気配がする」と感じたりとか、押入れの中の天井が普段閉まっているのになぜかその事故前だけは完全に開いていたりだとか。誰も触ってないのに…。 怖がらせてすいません。 何が言いたいのかというと、何か現象があったらそれは未来からきた影じゃないか。サインじゃないかと思うことで、もしかしたら知らず知らずのうちに危険を回避していることもあるかもしれないという話。 例えばコップがガチャンと割れました。あっ今日の車の運転は注意しようかなみたいな。 そうは言いながら先日車庫入れの時に雪路に油断して車をガリガリ擦ってしまった時に、あっ!昨日車をバックした時にコツンとやってしまったのがあれがサインだったのか!といつも後付けで気付く私でした。 |
《死の淵を見た男》 ![]() 今もまだ事実上終息を迎えてない福島第一原発の汚染問題ですが(五輪誘致のため完全にアンダーコントロールしているなんて大法螺を吹いた首相もいましたが)ここで改めてある本をじっくりと読みました。 門田隆将著「死の淵を見た男〜吉田昌郎と福島第一原発〜」です。 この本の冒頭で門田氏は言っていますが、原発の是非、賛成か反対かという論争は一旦置いておいて、あの時現実に現場で何が起こったのか。 現場が何を思いどう闘ったのか、という事実だけを関係者、政治家、学者、地元の人など100名近くの人を取材して書き上げたノンフィクションの物語。 事実と言っても、ものを見る角度で事実なんて何通りもあると思いますが(例えばこの本でヒーローのように描かれている吉田所長こそが実は事前の津波対策を怠った張本人であるという調書も実在している) そこを差しおいても原発で働いていた人達が吉田所長を中心にどれだけの覚悟と責任を持ってこの未曾有の危機に立ち向かったかその物語…。 くしくも吉田所長は決死隊という言葉を残していますが、一歩間違えば東京を含めた半径250kmの東日本すべてがもう人が住めなくなる史上最大の危機の中(本当にギリギリだったらしい)原発に残った現場の人達が生命をかけて原発大災害を最小限に抑える為、人間の持てる限りの力を振りしぼって立ち向かった話はそれはもう言葉にするのもおこがましい位、頭の下がる話なのです。 人力での弁明け突入、人類初のベント挑戦、突然現地を訪れた首相への困惑等々重要ポイントは多々あるのですが、中でも日本の運命を決めたと言っても過言ではないという話が例の海水による冷却水停止問題の話。 現場介入した官邸、東電本社が突然命令で海水を使った冷却作業の停止を求めた際、吉田所長はありえないと断り、今度は会社命令だと圧力をかけられると作業員と共に従順に命令に従ったふり、演技をしてまでも実際には上の指示には絶対に従わずに海水冷却を続けたという話。 もし、もしも官邸の指示通りに海水冷却水を止めていれば…。 今頃は東日本には人は住んでないだろうという人もいるのです。 現場上がりのの吉田所長には確信はあったにしても本当すさまじい話です。その瞬間は日本の未来を左右するくらいの一場面だったのです。 それにしても色々な意味でぞっとする話です。 その後でいや官邸はそんな事言ってないだとか、言ったのは研究者だとか、責任の擦り付け合いがありましたが、そんなのどっちだっていい。事実としてこの話は永遠に残るのです。 大震災のことも原発のことも何も知らない私ですが、そこには気骨ある人達がいたと心に響き紹介させて頂きました。 |
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