ミニMiniだっちもね通信

 
   2014 新緑号    


    ・ある酒蔵さんの考え方    
    ・滾る
たぎるレスラー中邑真輔
    ・越後の古地図ふたたび
    ・ナイスShot!
    ・海の向こうより友来たる 

    
    
      



ある酒蔵さんの考え方

3月15、16日と行われた「にいがた酒の陣」。
今年も2日間で約10万人の来場者があり、大盛況となりました。

今年は初めての試みとして前日の金曜日に、一般のお客さんではない業者さんのみが参加できる商談会というものが行われたようです。
商談会に参加した酒蔵さんは89蔵のうち62蔵にのぼり、時代の流れを感じましたが、当店とお付き合いのある酒蔵さんは半数でした。

参加しなかった酒蔵さんに聞いてみました。
「なぜ、商談会に参加されなかったのですか?」と。
酒蔵さんは答えました。
「商談会で是非取り引きをしたいと言ってこられた業者さんがいたとして、もしその方がうちの古いお付き合いの小売店さんと
商圏が重なるようだったら結局断らざるをえない。それが特約店制度というもの。それなら最初から商談会には参加しない方がいいと思いましてね」と。

現代のビジネス論から言ったら、ちょっと消極的に感じるかもしれませんが、新潟の小さな酒蔵さんは、そうやって特約店との信頼関係を守りながら、信用を深めていったのです。
インターネットなどが全盛となって時代が変わってきた現代だからこそ、変えてはならない大事なことがあると思います。

それが新潟の酒だから。



 

滾るたぎるレスラー中邑真輔



最近、新日本プロレスのプロレスラー中邑真輔が凄い!

元々、若い頃から格闘技戦などに積極的に出たりしたアスリート系のいい選手だったのですが、最近はどこかぶっ飛んできた。

ある時から急にクネクネし始めたと思ったら、マイクパフォーマンスで「滾る(たぎる)」という聞きなれない言葉を流行らせ、
「どうしよっかな〜」とリング上で考えた後は
「答えはこうだ。ィャァオ!」と意味不明の言葉を叫び続ける。

この「ィャァオ!」がなぜか哲学的なのですわ。







越後の古地図ふたたび

先日、新潟県立歴史博物館で「越後の古地図ー越後平野が海の底か!?」展が開かれ行ってまいりました。

以前、だっちもね通信でも紹介したことのある越後の古地図として伝わる「1060年の康平図」と「1089年の寛治図」のことで、その地図は今の新潟平野が海の底、弥彦山た角田山が半島状態になっている例の地図です。

「展」ということは、個人や施設で所有していたものを集めたという事で、50いくつもの地図が展示されており、多くの類図が流布された証です。
しかし、ほとんどが江戸から明治、昭和(平成も!)に書かれたもので、千年前の元画は不明なんだそう。

当日、シンポジウムで講師の人が言ってたのは、実際千年前にあれだけの地域が水没したなら、何かしらの痕跡や言い伝え、資料があってもいいのにそれも無く、なぜかこの古地図が西蒲原を中心に流布している事と、百年前の大水害の「横田切れ」で西蒲原一帯まで水害が及んだ事から、あれは今でいう「ハザードマップ」だったのではないかと仮説を立てていました。

それでも不思議なのは、日本全国に古地図が多々ある中で、新潟県だけが圧倒的に多いのはなぜか? またハザードマップだったとして元となったあの正確な図形はどこから来たのか?
謎はまだ多いのです。




 
                  
ナイスShot!   
 


さる、4月23日、アメリカ大統領オバマ氏が国賓として日本に招かれました。

銀座の高級すし店での安倍首相との会談が写真公開されましたが、なんと日本酒をオバマ氏にお酌しているではありませんか!

まさにナイスShotですね。

(ちなみにお酒は広島の大吟醸・特製ゴールド賀茂鶴だそう。広島も伝統のあるお酒の銘醸地なんで良かったと思います)






《海の向こうより友来たる》


今から十数年前、米百俵の栃倉酒造さんへの酒蔵見学に、当時女子高校生だったNちゃんがお母さんと妹さんと参加されました。(実家は九州)
ハキハキしていて酒蔵さんに堂々と質問する姿にとても感心した事を覚えていますが、そのNちゃん
十年位前にアメリカ人男性Gさんと結婚してハワイにお嫁に行きました。

子供も生まれ幸せ一杯のNちゃん、たまにメールなどで近況報告をやりとりしていたのですが、この度、実に久し振りに日本の新潟に来ることになり、実家の九州へは何度か帰国していても新潟へ来るのは結婚後初めてという、とても嬉しい出来事がありました。

新潟でのスケジュールのうち夕食を燕の日本料理ちゃんこ越葉さんで頂くことになり、友人のMさんも交えて、Nちゃんファミリーとうちの家族とのお食事会となりました。
Nちゃんの相変わらずのポジティブシンキングと明るい笑顔に心を癒されながら,子供たち二人はもうハリウッド映画のような愛くるしい可愛さ。
プレゼントに男の子のSくんにはジャパニーズカルチャーのウルトラマンとバルタン星人の人形をやり、女の子のAちゃんには日本特有の文化のランドセルと勉強机のミニチュア人形をやったけど喜んでくれたみたい。

だんなさんのGさんは、まるで若い頃のハリソン・フォードのようなイケメンで、おまけに元アメリカ海軍特殊部隊にいたマッチョマン。
また、その日料理に出た日本の「ほたるいか」の生態を説明すると、
「じゃあ、ボクのお腹の中で光るかなぁ」
と抜群のアメリカンジョークを飛ばし、子煩悩で優しい非の打ち所の無いカッコいい男性でした。(アメリカンジョークに対抗し、はまちをハウマッチとあまりにも古典的なオヤジギャグを飛ばした私はすでに大きく負けていた)

楽しい時間はアッという間に過ぎましたが、酒屋をやっていて酒を通じて知り合って何十年たっても変わりなくお付き合いができるこの喜びに感謝と嬉しさで満ち溢れた一夜となりました。

                               


                               
 


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